趣味が昴じてわらしべ聴者 PC ジュークボックス化

   その昔、レコードが全盛期の頃、LPレコードにスプレークリーナーでシュッと一回転ほど吹きつけ、専用スポンジで液を丁寧にふき取り、ターンテーブルに置いて針をそーっと置く、ブツッと音が鳴ると、三歩ほどさがってあぐらをかいて針が上がるまでじっくりと音楽を聴いていた。ところが、CDの時代になって、リモコンで次々飛ばして聴くようになり、PCの時代になると、マウスを持ってあれを聴いたりこれを聴いたりそのときの気分でジャンルはバラバラ、聴き方がせわしくなった!何故なら、目の前にマウスがあるからで・・・ 確かに聴きたい曲がすぐに選曲できるのもPCの大きな魅力である。 

 そんな便利なパソコンでも、そのままでは、「これくらいの音が出れば十分だ!」 というレベルではあるが、少しセッティングしてやるだけで、オーディオ専用機のハイエンドCDプレイヤーをも超えるレベルのものに変身させることも可能となる! これは見逃せないと、ネット上でフリーウエアとして提供されているソフトウエアやプラグインドライバーなどを活用させていただき、色々とセッティングをしてみた。

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Windows Media Player 11 + FRUITY Plugin Software
 Windows を使用しているならば誰もが知る Windows Media Player (WMP) パソコンをジュークボックス化するのに手っ取り早いプレイヤーである。CDを入れれば自動でMP3/WMP/WAVが取り込める。細かな設定はオプションにて変更する。プレイビュー画面では視覚エフェクトも表示できるが、標準のものはじっくり見ていると目が回ってくるし、また、かなりのCPU容量喰いで、非力なPCであれば動作が重たくなってしまう。非表示にすれば問題ないのだが、折角のパソコンだし、視覚もよりらしくしたいということで、 IT雑技団製作のフリーソフト、フルーティ を利用してみた。

 インストールすると WMPに様々なレベルメーターを表示させることが可能となり、視覚の鮮やかさと共に、音声の細かな部分を目で見ることができ、大変重宝できるプラグインソフトだ。 メーターの種類も複数個用意され、自分好みで表示/非表示も可能。また、配色も好みで設定できるようになっており大変ありがたい。
 こちらも同じく、フルーティの中に含まれる歌詞表示機能を利用したものだ。それぞれ曲の中に歌詞を埋め込まなければいけないが、歌詞表示が可能となる。これを毎日のように見ていると、最近はやりの英語教材スピードラーニング?的に、目の前で一流の歌手からいつでも英語の発音を教えていただけることとなる。また曲が進むにつれ、同時に文字が徐々に上へ上がって行く仕組みとなり、別の利用法としてカラオケのように使用することも可能となる。
 
  歌詞の入れ方は、作成したMP3ファイルを直接右クリックしてプロパティ表示し、概要タブの中で詳細表示すると、歌詞という欄があり、その値の部分に歌詞を入れてOKボタンを押して閉じると、後に歌詞表示ができる。先にメモ帳などで歌詞を入れた後、間奏などスペースを開けたり等上手くレイアウトし、その後コピーして貼り付ければ、曲に沿って歌詞も上手く流れてくれる。
Winamp Vel 5.62 (フリーソフトウエア)
 
 これも有名なMP3再生ソフト WINAMP。現在では殆ど関係ないが、WIN95時代の頃は動作が非常に軽く、音楽を聴きながら他の作業をしてもパソコンに負荷が少なかったソフトであったため、結構重宝できた。現在ではバージョンが5.63となり、ビデオ観覧やアルバム表示など多彩な機能がある。昔からWMPよりも僅かに音質がすっきり聞こえる志向であり、曲を途中でダブルクリックなどで飛ばして聴くときに、ブツッと切れずに上手くフェードアウトされ、スムーズに移行してくれるところ等、細かな部分だが、音楽を聴く者にとっては結構有難い。また後のASIO出力にした時にもストレス少なく一番軽くきびきびと動いてくれる。
MediaMonkey Vel 4.06 (フリーソフトウエア)
 
 これは最近有名な音楽再生ソフト、メディアモンキー。操作から設定まで殆どWinampと似ている。また外観上の操作は、直感的に行なえ、非常に使い易い!特にアルバムの画像の埋め込みや編集、またタグ情報などの編集もしやすい。再生から編集まで何でもできそうで、一言ではWinampの不満点を、直感的に使いやすいよう作られ、更なる機能が増えたプレイヤーソフトのような感じ。ただ、プレイリスト編集のみ、WMPからのインポート作業は不可だった。WinampのM3Uファイルの読み込みは可能。音質はWinampを僅かながらクッキリさせた感じで、違和感なく、よりいい音だと思う。

 勿論、ASIO出力にも対応し、設定方法もWinampとほぼまったく同じやり方で設定可能。動作もストレス少なくきびきびと動いてくれる。ただ、編集作業途中まれにエラーが出るときもある。また終了時にASIO4ALLが一緒に終了せづ残ったままになるなどもあるが、これもその内バージョンアップなどでクリアできるかと思う。

 CDリッピングには、標準読み込み/ジッター補正読み込み/セキュア読み込み、など仕上げ品質のこだわりに結構力の入れかたを感じる。

 実際、セキュア読み込みにした場合では、多少変換速度が遅くなり、じっくりとデジタル信号を読み込んでいるかのよう。同ビットレートでのMP3の音も、WMPに比べると僅かな木目細かさを感じ受ける。この時外周辺りに傷の多いCDでは最終曲に読み込みエラーが出たので、後からそのファイルを聴いてみると、4/5辺りで途中から音楽がバッサリと切れていた。CDを拭いたりなどし、何度挑戦してもエラーが出るので、かなりシビアであることがわかった。

 標準読み込み/ジッター補正読み込みでは、スムーズに読み込みができ、普通に仕上がった。上手いことエラー訂正にて再生に影響無い様データ上の誤魔化しができているのかも。後のファイル再生時においても、何もなかったように音がなっていた。

 このソフトは音楽ファイルに関しての作業が何でもできてしまい、殆ど直感的な操作感なので、使い慣れてしまえば、頼もしいメインの音楽プレイヤーソフトになってしまいそう!
Frieve Audio 1.09 (フリーソフトウエア)
 
  音質良いと評判の Frieve Audio 実際にWMPやWinAmpと何度か聞き比べて音の出方が僅差でスムーズかなレベルで、ASIOに早くから対応していたため、巷の間では重宝されていたみたいだった。しかし現在では、メディアプレイヤーやウインアンプ、モンキーもASIO対応にできるので、然程大差ではない。それよりも付加機能など勝手が利く自分に合ったプレイヤーソフトを使えばよいと思う。

 24bit/96kHzや192kHzなど高いサンプリング周波数で取込されたファイルは、WMPでは再生できないが、この Frieve Audio なら何ら問題なく再生できるので、音質の聴き比べなどにとても重宝できる。
MP3Gain (フリーソフト) MP3 専用音量ゲイン調整ソフト
 音楽を聴いていると曲によって音量が小さい、大きい、わぁっと急に馬鹿でかい音と様々で、その度にアンプの音量を上げたり下げたりする様な邪魔くさいことをする場合がある。特にMP3プレイヤー上ではビックリする時がある。そんな時、すべての音楽ファイルの音量レベルを纏めて一定にできないのか?と感じた時、大変重宝するのがこの MP3Gain !だ。使い方は簡単で、MP3ファイルまたはフォルダをまとめて丸ごとドラッグ・ドロップで読み込ませ、トラック分析ボタンをクリックすれば順に音量レベルが表示される。(目標"標準"音量:□.□)に数値を適当に記入し、トラックゲインボタンを押すと自動で次々と一定にゲイン調整が完了する。

 使用した経験上94.5dB程度が無難だが、これ以上にすると曲にもよるが、音楽の全体像の性質が変わり始めてくる。つまり、歌手のサシスセソの発音が強調されてきたり、楽器の高音部が歪み出したりなどが出始めてくる。しかし、「この音量が最高だ」と感じる微妙なレベルが存在する。もしその音楽に感じたいときには上限レベルを探し出すことが大事だと思う。例えば、スリガラスに爪を立ててギーと擦ると背筋が反応し人は抵抗する。また目の前の生のバイオリンで力強く過剰気味で似た音を出された場合、逆に鳥肌が立ち感激する。この様な感じで人間の脳が敏感に反応するには、ある意味雑音成分も大事な要素であるはずだ。 このソフトを暫く使ってきた上で、歌謡曲では、94.5dB 辺りでは少々おとなしく、95.5dB辺りが雑音が出始めるレベルだが、感じなかったチッチッチッのような音などが浮き上がり同時に空気感も感じ始める。96.5dB以上では雑音の方が目立ち始め逆に五月蝿くなり始める。ただ、洋楽クインシージョーンズでは97.0dB辺りに、いい味が出ているなぁと感じた。

 CDが一般販売された初期の物は、比較的音量が低く(85dB)程度で録音されていたCDがよく見受けられるが、ゲインを上げてやれば殆どキッチリと鳴ってくれる。しかし2000年あたり以降生産のCDになると、音が割れているどころか、完全にコワレテイルCDが平気で店頭販売され、実際それを幾度か買ったことがある。そしてこのソフトでトラック分析をしてみると、110dB以上もあり、ゲイン調整で95dBまでおとしたが、既に録音そのものの質が悪く、割れまくりでやかましく聴いていられないものがあり、この様なCDは問答無用で河原でフリスビーした後、ゴミ箱に捨てた!つまりお金を捨てた!ついでに耳が悪くなる!。特にこの時期〜未だにJ-POP物でこの志向がよく見られるが、こんなCD遠慮なく交換してくれと問い合わせをしよう!。

 それはさておき、音量レベルが低い物については、このソフト上で約95dB程度まで上げてやると、沈んでいて殆ど聞こえていなかった音や背景の響きまで、浮き上がって来ることが判り、音が割れ気味のベスト版など100dBを僅かに超えたCDなどは、元の音が壊れていない場合もあり、逆に95dB程度に下げてやると、機器の過剰出力が抑えられ、音が綺麗になるという志向も見られた。ボーカルがある音楽などは、まとめて一気に調整OKだが、ただ静かなクラシック曲などは、逆に上げ過ぎということもあるので注意が必要。このソフトは元データーの書き換え変更等は行なわず、音量レベルの数値のみを変更するだけ?みたいなので、安心して使用できる。

GauDio (フリーソフト) WAV 専用音量ゲイン調整ソフト
 こちらは GauDio というフリーソフトで、無圧縮 WAVファイルを纏めて音量調整ができるソフト。変換時に、音圧を過剰に上げすぎた時に起こる歪を抑制し、上げ過ぎない様に歪率を制限したり、すでに音量過剰気味音楽データの音量を下げた場合に、寸切れした波形を修復する機能が備わっている。勿論、上のMP3Gain と同じように最高だと感じる音量が見つけれるが、このソフトで音圧を95dBで調整してしまうと音が歪みまくってしまうので、注意が必要、こちらの方はdBが若干低い目だ。そのためはなから数字で合わせるよりも、まず曲を聴きながら、感覚で調整する方が確実である。

 一昔前ハードディスク容量がMB(メガバイト)の時代、音楽データーを圧縮して容量を数十分の一にし MP3ファイルがどうしても要領確保のため必要だったが、今日のTB(テラバイト)時代では、要領確保のために音質を落としてまで圧縮する必要はもう無い!そんな時代背景の中で活用、自身が納得する音調整が可能となり、この様なソフトを提供していただけるのは大変ありがたい。
Mp3tag V2.52 (フリーソフト) MP3 タグ編集ソフト
 メディア情報等の取り込みができるソフトウェアは、各社スタイル方式も様々で、自動にしたままであれば勝手に情報書き換えされてしまうはめに!。また取り込んだMP3ファイルなどを移動したりなどを行なった場合も同じく、アルバム画像が消えたり、ワケのわからん画像が表示されたりと、何処でどうなったのかと混乱してしまうことがある。

 WMPの場合、アルバム画像などは自動的にフォルダに埋め込んでしまうので、中のファイルを移動すればアルバム画像が消えるか、また移動先のフォルダ内部の画像を表示してしまう様なことになってしまう。また、間違った歌手やタイトル情報など後から自動で上書きされない様に、WMPの [オプション] → [プライバシー] → [再生機能とデバイスの拡張] → 自動で変更となりそうな項目のチェックを外してしまうのが無難である!

 このソフト Mp3tag は、直感的にタグ情報の変更など簡単にでき、またアルバム画像などファイル自身に直接埋め込みできたりで使い慣れれば重宝できる。タグ情報などの仕組みを知ってしまえば、後にポータブルMP3プレイヤーなどでに移しても、タブ情報がきちっと確保されていたりで安心できる。

音質UPに!カーネルをバイパスして出力する「ASIO」について

 ASIOとは(アジオ:Audio Stream Input Output)の略で、オーディオデバイスのドライバーインタフェースの一つで高級オーディオカードの多くがこの規格に準拠しているらしい。これとは別に Windows 上ではソフトウェアとハード間を行き来するデジタル通信を管理するカーネルというものが存在する。勿論音楽のデジタル信号もそのカーネルを通って行くため、同時に要らぬノイズの便乗、音質劣化やロスが生まれるというもの。ならば、カーネルを通さずに音楽信号を直接引き出せばどうか!ということで重宝するのが、ASIOドライバーである。

 難しいことを聞くことよりも、実際にバイパスして音が変わるのかが重要であり、試してみれば一目瞭然!・・・ 例えば、太陽の日差しが入る窓にレースのカーテンが掛かっている。それを開け閉めすると、どちらも外の光は入るが光線の量が変わる、つまりこの様に ASIO を利用することでカーテンを外すことができ、耳に入る情報量が豊富になり [ロスが少ない] ⇔ [いい音だ] と感じる。つまり踏み切りにかかった車じゃ人じゃ、やれ自転車じゃと停滞した所にASIOという橋を架けて音楽信号だけバイバスさせるというもの、少しの手間で音質が変わるのであればやってみる価値はとっても大きい。

お断り

 これ以降では、現在所有しているPC環境での使用例であり、またフリーソフトウエア等をも利用している上で、OSの持つ通常動作から変更を加えている部分もあり、PCによっては後の動作が不安定になる可能性も含んでいるため、あくまで参考程度にとどめていただき、一個人の楽しみの一環として掲載しているものであるということを予めお断りしておきます。

ASIO4ALL v2.10
 まず、ASIO化するなかで、一番先に準備するものがこのASIO4ALL。12年8月時点ではここでダウンロードが可能。この中でASIO4ALL 2.10 - English をダウンロードし、そのファイルをダブルクリックでインストールが完了する。しかしこのままでは意味の無い宙ぶらりんのソフトとなるので、後は利用する音楽プレイヤーで個々使えるように設定をしなければいけない。
Frieve Audio 1.09 / Windows XP 環境で ASIO4ALL を使用する場合
  Frieve Audio 1.09の、ツールバーの [設定] 〜 [環境の設定] をクリックすると出てくる画面で、まず [オーディオ出力] タブで、[オーディオドライバ] の枠内の [ ○標準 ◎ASIO ] でASIO側にチェックを入れると、標準ドライバを外して、直接ASIOへ出力ことになる。その下、使用周波数の枠内は、44100/48000/96000の三つくらいチェックを入れておく。次に↓
 
  [ASIOドライバ] のタブの中で、[使用するASIOドライバ] は、[ASIO4ALL v2] を選ぶ。その横の [ASIOコントロールパネル・ボタン] を押すと下の↓パネルが表示される。これで、Frieve Audio からASIO4ALLにリンク接続されたことになっている。
 次に、表示されたASIOコントロールパネルで、左側、[WDM Device List] にて、ここでは3行表示されているが、通常では1行のみであり、自身で所有されているパソコン本体のサウンドデバイス名が表示される場所である。

 この画面で表示されているのは、パソコン本体のサウンドデバイスが1行目のSoundMAX・・・となり、別に外付け出力が2つあるため3行表示となっているだけ。ここで音声を出力しているのは、水色のマークのついているRAL-2496UT1・・・のUSB DACである。それぞれの水色マークを切り替えした後は一旦Frieve Audioソフトウエアを閉じて再開し、再生すればそれぞれのデバイス上で音声出力ができる仕組みとなっている。←(通常では)

 右側の [Always Resample 44.1kHz <-> 48kHz] にチェックが入っているが、これは音を聴きながらどちらが良い音かなどで聞き比べ、入れても外しても大丈夫。微妙に変わるような感じ。

 以上のようにASIOを利用するとしないでは、明らかに別物として音質が変化するので、実に頼もしいドライバソフトだ。 これで、パソコンのソフト上において、オーディオファイルの信号をできるだけロス無く出力できる準備が整ったので、その先はUSB DAC等で出力させれば、HI FIハイエンドCDプレイヤーも顔負け!どころか環境が整えば確実に上回る事すらある。
WinAmp 5.621 / MediaMonkey / Windows XP 環境で ASIO4ALL を使用する場合

 「MediaMonkeyはWinampと基本的に設定方法はほぼ同じであるので省略」

 Winamp で、otachanのMIDI/Audioソフト提供のフリーソフト [out_asio(exe).dll (exe version) Ver.0.70]を使用している状態。ダウンロードした[out_asio(exe)_070.7z]を7-ZIPというソフトで解凍した後、out_asio(exe)とと書かれたテキストファイルを開くとインストール方法と設定等が書かれている。

 インストール後は [Winamp] の [オプション] → [設定] → [プラグイン] → [出力]の画面で ASIO output (exe version)..... をアクティブにし [設定] ボタンをクリックすると↓。

 ASIO output 設定が表示される。 デバイスでASIO4ALL v2を選択するとリンクされる。ここではリサンプルの有効にチェックを入れているが、パソコンの性能にも左右され、聴きながらネットなど同時作業の場合には音飛びをしたりする場合があるので、チェック無しが無難である。9600Hz で有効にした場合、実際にUSB DAC側の96kHzランプが点灯しているので出力はしているみたいだ。音質の違いは微妙だがきめ細かさは感じる。また、その分負荷がかかるため非力なPCではお勧めできない。後はOKボタンで閉じ、音楽ファイルを再生すれば、ASIO出力で再生されている。ここで、Winampのボリュームを絞ってみても音声が出力されていればバイパス完了となる。
Windows XP / Media Player 11 で ASIO4ALL を使用する場合
 Windows XP / Media Player 11 で ASIO4ALL を使用する場合は、ASIOWmpPlg plugin が必要で、ダウンロード後にインストールを実行する。完了後はWMPの[オプション] → [プラグイン] → [オーディオ DSP] → ASIOWmpPlg plugin にチェックを入れる。プロパティ・ボタンをクリックすると↓
 プロパティ画面が表示され、ASIO4ALL v2 を選択し、ASIO Control Panel... のボタンを押すと↓
  このASIOコントロールパネルが表示されれば、ASIOWmpPlg plugin とうまくリンク接続されたことになる。このパソコンの状態では、メディアプレイヤーの音声デジタル信号を直接ASIO4ALLに送りUSBで接続した外付けのRAL-2496HT1 へと問題なく出力ができている。

 Winamp 同様、メディアプレイヤーの音声システムデバイスをバイパスしASIOを利用したため、ボリューム、イコライザー共に調整は無効となる。

 この画面ではSoundMAX ・・・以下に×がついているため、この場合は音声は出力できていない。メディアプレイヤーはWindowsと密接につながっているのか、PC内臓のサウンドデバイスではシステムの音声(警告音やクリック音等)で利用されているため、競合して音声出力ができないような感じである。

 逆にシステムの音声を外付けUSB DACで出力させれば、内臓サウンドデバイスで音楽を出力させることが可能。

 また、メディアプレイヤーの [オプション] から [デバイス] → [スピーカー] → [プロパティ] で使用するオーディオデバイスにてDefault DirectSo・・・及びSoundMAX ・・・以外のデバイスが存在していれば、選択して開放してやれば内臓サウンドデバイスで音楽を出力させることも可能。

 ASIO4ALLをメディアプレイヤーで使用したい場合は、なるべく外付けのサウンドデバイス等を増設して、システム音声と音楽音声は別々に指定させたほうが無難で、何ら問題なく使用可能である。

 よく、外付けのサウンドデバイス(USBスピーカーやUSB DAC)等を抜き差ししたときに、元の音がならなくなってしまったとかをネット上で良く見かけるが、それは単に、Windows OS自身が便利にできており、音声出力先を勝手に自動変更してしまうことで起きてしまう現象。

 もし音がならなくなったら、慌てずにWMPの、[オプション] 〜 [デバイス] で [スピーカー] をアクティブにして [プロパティ] ボタンをクリックすると↓

 スピーカーのプロパティが表示される。ここで、使用するオーディオデバイスに何が表示されているか確認し、鳴らしたいサウンドデバイスを選択することができる。ここで選択したものはWMP上のみで使用するサウンドデバイスとなる。外付けしたUSBスピーカーやUSB DACなどは殆どそれらのメーカー名の表示されたデバイス名が入っているはず。

 [Default DirectSound Device] と表示されていれば、Windows 上で使用しているオーディオデバイスと一緒ということになるので、確認のために、[詳細設定] ボタンをクリックすると↓

 サウンドとオーディオデバイスのプロパティが表示される。これはコントロールパネルからも選択できるものと同じものである。ここの [オーディオ・タブ] 上で [音の再生] ・ [規定のデバイス] を確認すると、音を出力するデバイスは何を使っているかが解かる。USBスピーカーやUSB DACなど抜き差ししている内に勝手に変更されている場合もあるので、音がならないなどが発生したらここを確認してみて変更すれば、原因を掴むことができる。

 クリック音や警告音などは、パソコン内臓のスピーカーから鳴らし、音楽は別デバイスの外付けスピーカーから鳴らすなど、確認した上でデバイスの変更をすることで解決ができるはず。

MediaPlayer / Winamp / Frieve Audio を使ってみて!
 三つのプレイヤーソフトは全て ASIO4ALL を経由して出力しているが、実際に長時間聴いていた感じでは Frieve Audio > Winamp > MediaPlayer と微妙に音質が違う。この一曲をいい音で聴きたいというときは Frieve Audio を使い。あれやこれやと次々に聴きこむ時には今まではWinampを使っていたが、今は、殆どMediaMonkeyを使うようになった。その理由は、ASIO利用時に飛ばし聴きを続けた場合、Frieve Audio と MediaPlayer は次曲に移るタイムロスが発生するが Winampや、MediaMonkey ではスムーズに次曲へ切り替わり動作も軽い。MediaPlayer では Fruity を利用した歌詞表示ができたり、様々なカテゴリー変更やジャンル分け等の編集に利用できるので便利。それぞれ一長一短はあれどこの4つをPCに入れておけばいざという時に便利である。しいて言えば、PCジュークボックス化として現在使い勝手が良いプレイヤーとなると MediaMonkey をよく利用している。

 ASIO4ALLを利用することで中間ロスを防ぎ、デジタル信号がスムーズにパソコンからサウンドデバイスまで出力され、内臓サウンドカードのピンジャックからPCスピーカーに繋いで音出しすると、明らかに音質の違いを感じるはず。しかし内蔵型はあくまでパソコン用として設計されているのが殆どで、古いものなら特に雑音対策などはできていない。そのためできれば、USB DAC などを利用して、クリーンなデジタル音楽信号をPCから抜き取れば更に音質アップが見込まれるので、その先にいいアンプとスピーカーを繋げればよりGOOD!となる。
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